採用ブランディングとは?導入メリットや方法を徹底解説!
2022.10.03更新
採用活動を日々行うなかで、「求人を出しても知名度がないから採用できない」「競合他社より条件が低いから採用できない」といったお悩みを抱える方も少なくないのではないでしょうか?
そんな皆様にお伝えしたいのが「採用ブランディング」です。
今回は、戦略的な情報発信を通じて、自社の認知度向上やターゲットに合った採用活動を実現する方法について解説します。
昨今、採用活動において採用ブランディングを強化されている企業様が増えています。
下記、弊社のサービスサイトでも「採用オウンドメディア」を活用した採用ブランディングについてご紹介しているので是非ご覧ください!
採用ブランディングとは?
人材不足が深刻化するなか、耳にする機会が増えた採用ブランディング。
とはいえ、「採用ブランディング」という言葉は知っていても目的を説明できない、
あるいは実践できていないケースも多いはず。そもそも、どのような概念なのでしょうか?
採用活動において自社を「ブランド化」する採用戦略
採用ブランディングとは、採用活動において自社を「ブランド化」する採用戦略です。
「この会社で働いてみたい」という自社の「ファン」を増やすために、企業理念やビジョン、
職場の雰囲気などについて、戦略的な情報発信を行います。
例えば、アルバイト先として人気のあるブランドは、「研修がしっかりしている」「活き活きと働ける」「就活に有利」といったポジティブなイメージがあります。
つまり、採用ブランディングの狙いは、企業の魅力や特色を発信することで採用力を向上させることにあります。
採用力向上により継続的な人材の確保を目指す採用手法
人材の獲得競争が激化する現在では、継続的な人材確保に向け、採用に関わる発信方法の見直しがより重要になってきています。魅力的なブランドイメージが確立できれば、多くの採用コストを
かけなくても自社の求める人材が自然に集まってくる状態が実現できるでしょう。
しかし、認知度が向上するまでにはある一程の時間が必要です。
従来の採用手法も組み合わせながら、長期的な視点でブランディング施策を実行していきましょう。
採用ブランディングを実践するメリット
採用ブランディングを実施すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
応募者が増加する
戦略的に情報発信を行い、企業の魅力を伝えることができれば、より大きな母集団が形成され、
応募者の増加につながります。
知名度が低い企業であっても、職場のイメージを明確にすることで「どんな職場かよく分からないから」という理由で応募を見送る求職者も減らせるでしょう。
また、一般的に地味な印象を持たれる仕事や単純な作業であっても、「本当はこんな楽しさがあるんだ」「こんな雰囲気のなかで働けるんだ」と興味を持ってもらうことで、応募する予定がなかった求職者の取り込みにもつながります。
ミスマッチが解消される
自社で情報発信を行うことで、事実とは異なる情報を求職者に届けてしまったり、
入社前と入社後で企業イメージにギャップを生んでしまったりすることを防げます。
例え知名度があり世間的なイメージが良い企業であっても、口コミやネットでの情報と実際の環境とのギャップにより、早期離職につながってしまうケースがあります。
採用ブランディングを行うことで、企業について理解した上で応募する求職者が増えるため、
入社後のミスマッチが起こりにくくなります。
採用コストを削減できる
入社後のミスマッチが減り、人材の定着率が向上すれば、採用活動に要するコストを大幅に削減できます。
また、単発的な求人広告では十分に母集団形成ができないケースもありますが、オウンドメディアによる継続的な情報発信や口コミ効果により、アルバイト先としての認知度向上を目的とした広告費も最小限に抑えられます。
競合との人材獲得競争に巻き込まれにくい
競合他社との差別化が不十分な場合、近隣エリアに同じような業種の店舗があれば、応募者の獲得競争に参加しなければなりません。
しかし、採用ブランディングにより他社との違いを明確に発信できれば、求職者が自社に応募する動機付けを行うことができます。「カフェで働きたい」「居酒屋で働きたい」といった漠然とした動機ではなく「この会社で働きたい」という思いを持つ求職者を増やせるのです。
採用ブランディングの成功に向け行うべき3つのステップ
採用ブランディングを行う上で重要なのは、ターゲットに対して一貫性のあるメッセージを継続的に発信することです。どんなに共感性の高いメッセージを発信していたとしても、媒体ごとに伝えるメッセージが違っていたり、単発的な取り組みになってしまったりすると、ブランドは確立できません。
以下では、どのような方法で情報発信するにしても、ブランドイメージの確立に向けて行うべき3つのステップをお伝えします。
1.採用ターゲットを定める
採用ブランディングにおける最初のステップは、求める人物像の設定です。
年齢や性格、能力など、どんな人を採用したいのかを明確にすることで、メッセージの内容や情報発信ツールなども変わってきます。自社の求める人物像をしっかりと言語化し、社内共有できている状態を目指しましょう。
2.採用ブランディングの軸となるメッセージを決める
求める人物像が定まったら、ターゲットに抱いてほしい自社のイメージを考えます。
例えば、「大学生に、やりがいのあるアルバイト先だと思ってほしい」「主婦層の方に、働きやすいパート先だと思ってほしい」などです。
イメージが固まったら、以下の3点を考えてみましょう。
①自社の魅力のなかで、どの部分(理念、社風、研修制度など)を発信すれば
ブランドイメージが伝わりやすいか
②他社との差別化につながる自社特有の要素は何か
③ターゲットから見て魅力的な切り口は何か
3.ターゲットに情報を届ける方法を考える
どんなに良いメッセージが考えられたとしても、それをターゲットに届けられなければ採用にはつながりません。
最終ステップでは、どのような接点と形式で情報発信すればターゲットにメッセージが伝わりやすいのか考えましょう。
【ターゲットとの接点の例】
・オウンドメディア
・SNS
・会社説明会
・求人広告
【発信形式の例】
・文章
・動画
・音声
・漫画
ケーススタディ:採用オウンドメディアの立ち上げ方と運営のポイント
採用ブランディングの施策の1つとして、採用オウンドメディア(自社で保有するメディア)を例に、メディアの立ち上げ方と運営のポイントについてお伝えします。
なお、オウンドメディアを準備する時点で、前にお伝えした3ステップは終えているものとして解説していきます
採用活動において、広告だけに頼らない採用オウンドメディアを構築!
下記サイトにて弊社のご支援事例をご紹介しています。是非ご覧ください!
オウンドメディアを準備する
自社の採用オウンドメディアがない場合は、まずはサイトを立ち上げる必要があります。
外注して作成する場合は、どのようなコンテンツを盛り込みたいのか、ターゲットはどのような層なのかを出来る限り具体的に伝えることが重要です。
ただし、一からサイトを立ち上げる際は、準備からオープンまで半年~1年ほどかかるケースもあります。また、サイトオープン後に継続的にコンテンツを更新するためには運用体制の整備も必要なため、オウンドメディアの運営のためにどれ程の時間とコスト、人員を割けるかしっかりと考え計画を立てることが大切です。
なお弊社でも、採用オウンドメディア構築に向けたサポートを行っております。これからサイトの立上げを検討されている方は、お気軽にご相談ください。
サイトに集客する方法を検討する
オウンドメディアの準備と同時に検討しなければいけないのが、メディアへの集客方法です。
自社の認知度を向上させ実際に採用に繋げるためには、以下のような集客方法があります。
①SEOキーワードを狙ったコンテンツを作る
GoogleやYahooなどの検索エンジン対策(SEO対策)を行ったコンテンツを作成し、検索エンジンからの流入を増やす方法です。
SEO対策に向けては、「居酒屋×〇〇駅×求人」や「アパレル×時短パート×採用」など、アルバイト・パート求職者が検索しそうなキーワードを記事の中に入れてコンテンツを作成していきますが、「求人」「採用」などの検索キーワードは、検索エンジン上の競争が非常に激しい傾向にあります。
そのため、「〇〇(業解名や職種)×やりがい」や「〇〇(業解名や職種)×面接対策」、「〇〇(業解名や職種)×髪型」など、求職者が悩んでいそうな事柄や求職者が調べそうなキーワードを元にコンテンツを作成すると、比較的競合サイトも少なく、検索エンジンの上位に上がってくる可能性が高いです。
②SNSを使う
TwitterやInstagram、Facebook等のSNSで拡散する方法です。
立ち上げて間もないオウンドメディアはSEO対策だけではアクセスも集まりにくいですが、SNSのフォロワーが多いインフルエンサーとコラボしたコンテンツや、SNS広告を使うと早期に情報を拡散してアクセスを増やすことができます。
③Web広告を使う
予め自社で設定したキーワードで検索すると、検索エンジン上にオウンドメディアの広告が表示されるように、有料広告を出稿することも可能です。
他にも、Indeedなどの求人に特化した検索エンジンへの広告出稿もできます。
定期的に分析し次のアクションを考える
コンテンツを掲載した後は、「どのキーワードでどれくらい閲覧されているのか」「どのコンテンツが人気なのか」などを定期的に確認することが大切です。ただ立ち上げて、運用するのではなく、どうすればより多くの人に閲覧してもらえるのかを分析して次のアクションにつなげていきましょう。
採用オウンドメディアは、効果が出るまでに一程度時間がかかります。ユーザーや検索エンジンからの評価を得るのは簡単ではないため、長期的な目線で定期的に更新することが非常に重要です。
一方で、オウンドメディアは記事を蓄積していく媒体なので、アルバイト・パート求職者が知りたい情報を継続的に発信していけば、現状アルバイトを考えていない人もタイミングが来た時にアルバイト先の候補として思い出してくれる可能性があります。
戦略的コンテンツマーケティングという考え方
採用にもマーケティングが不可欠との認識が浸透してきている昨今では、求職者とのマッチング度を高めるための「流入前に差別化を図る採用戦略」が求められています。
ここでは第4のWEB採用ツールとして注目されている「戦略的コンテンツマーケティング」という考え方についてご紹介していきます。
求職者と企業それぞれが抱える課題整理
〇求職者が抱える情報収集の課題
「色々な情報があってどの企業が自分に合っているか分からない…」
様々な媒体の台頭により情報収集は容易なものに、同時に情報過多の時代へ。
Web上での意思決定は求職者にとって年々困難なものになってきました。
〇企業が抱える情報発信の課題
「何をどう伝えていけば一番効率的に採用できるのだろう…」
マーケティング手段は増えていますが、それは競合他社にとっても同じことが言えます。
競合との差異を自社で把握し、求職者に認知させることが益々難しくなってきました。
下記のような事についてお悩みの声を良く聞きます。
・競合他社と自社の違いはなにか
・自社の良さは求職者に魅力的か
・市場は自社とマッチしているか
・自社の魅力は求職者に届いているか
自社を選んでもらうための戦略「専門メディア」の立ち上げ
前述した課題感を解決する為には自社の競争優位性を切り出し求職者に届けるポジショニング戦略が有効ですが、主には以下の手順で進めていきます。
市場分析:市場全体を分析し、市場における自社のポジションや競合について理解。
競争優位性の創出:俯瞰的に全体を把握した上で求職者ニーズと合致する、自社の競争優位性を創出。
メディア展開:自社の競争優位性に共感した求職者を自社サイトへ送客。最も取るべき市場とマッチした求職者を把握し、自社の特徴を認知させる。
メディア導入による変化
メディア導入前と導入後の変化をご紹介致します。
〇求職者
導入前:何を基準に選べばよいのだろう…/各社どれも良さそうに見える…/各社の違いがわからない… ⇒会社選びが難しい…
導入後:情報が整理されているから、会社を選ぶ基準が分かる/各社の特徴が分かる/自分が何を重視するかが分かる ⇒自分にあった会社を選べる!!
〇企業
導入前:競合他社との違いを断言できない…/自社の魅力が求職者に届いているか分からない…/広告費の消耗戦になっている… ⇒WEBでの採用は成果が出ない…
導入後:自社だけの強みが分かる/自社にマッチした市場が分かる/市場におけるポジションが分かる/自社の強みとその特徴を求めている求職者に伝えられる ⇒WEB採用でも成果が出る!
導入企業からは意欲の高い求職者を獲得でき、採用効率が向上したとお声が多数寄せられています。
メディア導入のメリット
自社の採用を加速させるメリットは主に下記の5点です。
①ターゲットとのマッチングが最適化
メディア内でスクリーニング・モチベーションアップを行い、より採用に近い求職者獲得が可能。
②業界におけるポジションを確立
切り出した競争優位性を元に、自社のポジションを市場に浸透。
③歩留まり向上や内定辞退率の低下が期待できる
自社の魅力を伝わる言葉へと編集し、本来届けるべき求職者へ届けます。
④独自採用チャネルの構築
求職者にとってもGoogleにとっても有益なメディアを自社の独自採用チャネルとして活用することが可能。
⑤1手法だけではアプローチしきれないニーズに露出可能
ターゲットに広くリーチできるメディアを制作し、企業名で検索している求職者に対しても自社を知ってもらう機会を創出。
今こそ「採用ブランディング」で採用力向上を!
従来の採用手法だけで人材を確保することが困難な現代、自社ならではの魅力を発信することで採用力を向上させる「採用ブランディング」は重要な採用手法になっています。
長期的な目線で今から取り組んでいけば、将来的には採用コスト削減、ミスマッチ解消、応募者増加など大きな成果が得られるはずです。
「まずは採用ブランディングについて相談したい」「オウンドメディアの制作を検討している」といったご要望がありましたら、お気軽にノーザンライツまでご相談ください。