アルバイト採用
2025.07.02
面接に来ないのはなぜ?キャンセルの理由や今すぐできる対策11選

「日程調整をしたのに面接に来なかった・・・」「コミュニケーションを取っていたのに直前でキャンセルされた」
「面接に来ない なぜ」と検索したあなたは、採用現場で「また来なかった…」と疲弊しているかもしれません。
応募者都合とはいえ、企業側にできることがあれば面接キャンセル率を極限まで抑えたいですよね。
応募者が面接に来ない理由は以下のとおり。
この記事では企業様の外部人事として支援しているノーザンライツが、面接に来ない応募者心理をもとに来社率を高める具体的な対策を解説します。
応募者が面接に来ない5つの理由

「応募者からのレスポンスがあったにも関わらず、面接に来ない。」
いわゆるバックレが起きたとき、応募者はどのような状況にあるのでしょうか。
面接辞退の裏側には、応募者の心理が影響しているのです。
応募者が面接に来ない理由を企業要因・応募者要因に分けると以下のとおり。
<企業要因>
・面接日程調整やリマインドの連絡が遅い
・応募者対応に問題があった
・面接当日の状況が不透明で不安を感じている
<応募者要因>
・入社意欲が高くない
・他社で内定が決まったため
企業要因の理由は、対策次第で大幅に改善できます。各理由について詳しく紹介します。
面接日程調整やリマインドの連絡が遅い
面接日程やリマインドの日程が遅いと、面接に来ない確率が上がります。
近年労働人口が減少し、正社員・アルバイトともに求職者優位の市場が続いています。
つまり求職者は複数企業の選考を同時進行している可能性が高いのです。
面接候補日や確定の連絡が遅いと、他社の選考から遅れを取ってしまうため面接キャンセルに繋がります。求職者の選考意欲は応募直後が一番高いため、熱が冷めないうちに面接設定に繋げることが重要です。
応募者対応に問題があった
応募者対応に問題があると面接に来ない可能性が高くなります。応募者とのコミュニケーションを電話で行う場合、以下のような対応は求職者に不快感を与えてしまいます。
・会社名を名乗らない
・口調や返答が高圧的
・ため口で話す
・求職者の話を聞かない
・電話を切る時の音が大きい
採用担当者の対応は、応募者の企業イメージに大きく影響します。悪い印象を与えてしまうと、面接に来ない可能性が高くなるので注意が必要です。
面接当日の状況が不透明で不安を感じている
面接当日のイメージが分からない場合、応募者は不安を感じてしまいます。
当日の来社方法や所要時間・面接官情報などが不明瞭だと、応募者は当日の心構えができず面接キャンセルに繋がるのです。面接案内の丁寧さは、入社意欲を高める一つの要因のため注意が必要です。
入社意欲が高くない
入社意欲が高くなく「面接に行くのが面倒になった」「寝坊して再度日程調整の連絡が面倒」などの理由で面接に来ないケースもあります。
応募者意欲が下がらないうちの面接日程調整や、入社意欲の高い応募者の獲得などに注力する必要があるでしょう。
他社で内定が決まったため
他社で内定が決まった場合、面接に来ない可能性が高いです。
求職者は複数の企業に応募しているため、選考スピードが早い会社に入社を決めてしまうケースが多いです。選考スピードはもちろん、他社に流さない自社のメリットを追及するなど工夫が必要です。
それでは面接に来ない理由を解消するために、企業はどのような対策を取ればよいのでしょうか。次に企業側がいますぐできる面接来ない問題を解消するポイントを紹介します。
「面接に来ない」を解消する!企業側が今すぐできる11の対策

応募者が面接に来ない確率が高いなら、企業の対応を変えることで改善されるかもしれません。この見出しでは面接実施率をアップさせるために、企業の採用担当者ができる対策を紹介します。「面接に来ない」を解消する方法は、主に3つのジャンルに分けられます。
【柔軟かつ迅速な日程調整】
・応募後のリードタイムを短くする
・電話やメールは丁寧かつ迅速を徹底する
・応募者の連絡可能時間に合わせる
・面接日程の選択肢を複数提示する
・Web面談など柔軟な対応を取り入れる
・面接前日にリマインドを送る
【面接の心理的なハードルを下げる】
・面接官のプロフィールや雰囲気を事前に共有する
・「面接」ではなく「面談」と伝える
・応募者の「不安」を先回りして解消する
【企業の志望度を上げる】
・求人票で自社のメリットや働くイメージを持てる情報を盛り込む
・面接後の「お礼メール」で企業の印象をアップさせる
各項目について、詳しく紹介します。
応募後のリードタイムを短くする
応募後のリードタイムが短いほど、面接を設定できる可能性が高くなります。なぜなら応募者の熱量は応募直後が一番高いため。
応募者は複数企業の面接に応募しているので、応募日と面接日が空いているほど面接キャンセル率が高くなります。面接の案内メールはもちろん、可能な限り直近の候補日程の指定がおすすめです。応募者がスムーズに選考を進められるよう、募集・選考状況は常に把握しておくようにしましょう。
電話やメールは丁寧&迅速を徹底する
電話やメールの丁寧さ・スピード感は、応募者が持つ企業イメージに大きく影響します。対応が早いほど応募者へ安心感を与えられるため、面接に参加してもらえる可能性が高くなります。また応募者とコミュニケーションを取る際は、応募に対するお礼や面接の不明点を確認することも重要です。面接前に「この企業で働きたい」と思ってもらえるような対応を意識してみてはいかがでしょうか。
応募者の連絡可能時間に合わせる
応募者への電話連絡は特に、時間帯に注意するようにしてください。新卒採用や学生アルバイトの場合は、大学の授業やアルバイトで電話が繋がらないケースも考えられるのです。またWワークや育児中の場合は昼間の連絡が難しいかもしれません。応募の項目として連絡可能な時間を入力してもらい、コミュニケーションを取りやすくする工夫が重要です。
面接日程の選択肢を複数提示する
面接日程の選択肢は複数日程提示するようにしましょう。応募者は複数の企業に応募しているため、日程調整しやすいと面接に来てもらえる確率が上がります。面接日時は、〇月〇日〇時~というように、具体的な日時を複数日程提示がおすすめです。
応募者の選択肢を広げ、応募者の心理的・時間的なハードルを下げることができるのです。
Web面談など柔軟な対応を取り入れる
Web面談などの柔軟な対応は、応募者の来社ハードルを下げられます。
実際非正規労働者563人を対象に弊社で実施したアンケートでも、26.6%の人が「応募から面接・採用までの流れがスムーズだった」ことを最重視していました。
特に10代・20代のZ世代は、効率的に選考を進めたい「タイパ重視」の考え方が広がっています。時間や交通費をかけず面接に参加できるWeb面談は、タイパ重視の応募者の面接参加率を上げられるかもしれません。
最近では対話型のAI面接も広がっています。企業側もリードタイムをカットできるだけでなく、面接調整や面接実施の人件費をかけずに済むため負担を軽減できる効果があるのです。
面接前日にリマインドを送る
面接前日のリマインドは面接参加率を上げる効果があります。授業やWワーク、育児などで「ついうっかりしていた」というケースも多いです。面接前日には日時と「予定通りお越しいただけますでしょうか?」と確認の連絡を入れることをおすすめします。
面接官のプロフィールや雰囲気を事前に共有する
面接官のプロフィールや雰囲気を面接前に共有しておくことをおすすめします。
応募者が面接に来ない理由として、面接の心理的ハードルが高くなっていることも考えられるのです。たとえば「入社10年目で営業の課長を担当しています。落ち着いた雰囲気でじっくり話を聞いてくれるので安心してお話ください」など面接官の役職や年次、性格などを共有してみてはいかがでしょうか。
「面接」ではなく「面談」と伝える
「面接」ではなく「面談」と伝えることで、面接の参加率を上げる効果があります。「面接」という言葉は応募者へ「評価される」という印象を与え、プレッシャーを感じさせてしまいます。堅苦しさを可能な限り排除して、未経験層や若年層を取り込むことで採用活動がうまく進むかもしれません。
応募者の「不安」を先回りして解消する
応募者の不安の解消は、面接参加率を上げる重要な項目です。応募者は「当日どのような流れで面接が行われるのだろう?」という不安を抱えています。
面接の所要時間や持ち物、服装、面接会場までのアクセスは分かりやすく記載するようにしましょう。
事前に情報を提供することで、面接に対する心理的ハードルが下がります。
求人票で自社のメリットや働くイメージを持てる情報を盛り込む
求人票では自社で働くメリットを存分にアピールしましょう。求職者は複数の企業へ応募している可能性が高いため、条件以外の部分で選考を有利に進めるためのアピールが重要です。たとえば「フレックス制度を導入により、ライフスタイルに合わせた働き方ができます」や「ボリュームのあるまかないで学生さんも満足!」など自社のメリットを効果的に伝えてみてはいかがでしょうか。
また出勤してからのタイムスケジュールや業務内容を求人票の中で詳しく伝えると、働くイメージを持ってもらいやすくなります。
面接後の「お礼メール」で企業の印象をアップさせる
面接後はお礼メールを送ることで、応募者へ「丁寧な対応をしてくれる企業」だというイメージを与えられます。また電話の場合、お礼とともに面接の所感や不安点の確認もおすすめです。志望度や応募者の疑問を確認しておくと、次の面接の辞退を解消できる効果もあります。
ここまで採用担当者がすぐにできる対策を紹介しました。とはいえ実務を進めながらの採用活動で、即時対応が難しいケースもあるでしょう。
次に応募者対応のスピードを解消できるおすすめのツールを紹介します。
応募者対応のスピード感を解消するおすすめツール
「実務が忙しくて応募者への連絡をすぐにできない」
応募者が面接に来ない状況を解消したいのに、このような状況に置かれているケースも多いのではないでしょうか。
この見出しでは忙しい担当者に代わって応募者対応を効率化できる以下2つのツールを紹介します。
・リクター
・対話型AI面接「SHaiN」
応募後の面接日程調整・リマインドを自動化!リクター
リクターは応募者への面接日程調整を自動化できるチャットボットです。
応募者は応募後すぐに面接日程を決められるため、選考の参加意欲が冷めないうちに対応ができます。また面接前日に自動的にリマインドメールが送られるため、採用担当者の手間なく面接実施率を上げられます。
リクターについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
日程調整・面接実施工数0で応募者の素質まで分析!対話型AI面接SHaiN
実務で忙しく、応募~面接実施のリードタイムが解消されない場合は、対話型AI面接「SHaiN」がおすすめです。対話型AI面接SHaiNは、24時間365日AIが面接を実施します。
応募者側は面接会場まで移動する手間を削減できるほか、好きなタイミングで面接を受けられるため、「面接に来ない」課題を改善できるかもしれません。
さらに対話型AI面接SHaiNは、応募者の素質をレポートとして分析し出力してくれます。採用担当者は対応できる時間にレポートを見るだけで、合否を判断できるのです。
対話型AI面接SHaiNについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
面接ドタキャンが発生したときの対応策

記事で紹介したドタキャン防止策を実践しても、面接に来ない可能性があります。しかし面接ドタキャン後の対応で、企業と応募者の信頼を構築できる可能性もあるのです。
この見出しでは応募者が面接に来なかった際の対応策を3つのケースに分けて紹介します。
面接に来なかった場合は応募者に確認の電話を入れる
面接時間になっても応募者が来なかった場合、トラブルに巻き込まれている可能性も考えられます。面接開始の10~15分後に柔らかい口調で「本日面接予定でしたが、ご状況いかがでしょうか?」と電話での確認がおすすめです。
応募者が失念していたり急な体調不良だったりの場合は、「寄り添ってくれた」という印象を与えられて面接を再設定できるかもしれません。
応募者を責めず、落ち着いた対応で面接参加率を上げられるかもしれません。
連絡が取れない場合はメールにて今後の対応について広報する
電話での連絡が取れなかった場合、今後の対応についてメールで連絡するようにしましょう。たとえば「ご連絡がない場合、今回は辞退と理解いたします」など企業と応募者の認識を合わせておくことが重要です。
応募者が何らかの事情で選考に参加できなかった場合でも、面接機会を改めてセットできるかもしれません。
辞退扱いとなった場合の丁寧な連絡方法
応募者が面接を辞退したとしても、誠実にフォローすることで企業の印象をアップさせられます。たとえば「今回はご都合が合わず残念でしたが、またのご応募を心よりお待ちしております」など丁寧な対応によって、再応募につながる可能性もあります。一度選考が終了してしまっても企業に良いイメージを持ってもらうと、潜在層を拡大できるのです。
丁寧でスピード感を持った対応で「面接に来ない」を解消!
応募者が面接に来ないとき、はじめに企業の対応のスピードや丁寧さを振り返るようにしましょう。また応募者の面接に対する心理的ハードルを下げ、安心して当日を迎えられる情報共有も重要です。
面接に来ないを解消するために、企業ができることは以下のとおり。
【柔軟かつ迅速な日程調整】
・応募後のリードタイムを短くする
・電話やメールは丁寧かつ迅速を徹底する
・応募者の連絡可能時間に合わせる
・面接日程の選択肢を複数提示する
・Web面談など柔軟な対応を取り入れる
・面接前日にリマインドを送る
【面接の心理的なハードルを下げる】
・面接官のプロフィールや雰囲気を事前に共有する
・「面接」ではなく「面談」と伝える
・応募者の「不安」を先回りして解消する
【企業の志望度を上げる】
・求人票で自社のメリットや働くイメージを持てる情報を盛り込む
・面接後の「お礼メール」で企業の印象をアップさせる
上記の対応により面接の歩留まり解消し、効率よく採用活動を進めてみてはいかがでしょうか。