採用トレンド

2023.08.09

Z世代の特徴~仕事や働き方に対する考え方は?~

Z世代の特徴~仕事や働き方に対する考え方は?~

Z世代とは、一般的に1990年半ば〜2010年代序盤に生まれた世代のことを指して使われる言葉です。2023年時点では、10代~20代後半の人がZ世代に該当します。企業目線で見てみると、Z世代は社内の若手戦力として今後の成長や活躍が期待される20代、将来新入社員として自社に迎え入れ一緒に働くことになる10代を含んでいます。つまり、企業の未来を担っていく世代だといえます。何となく「最近の若者=Z世代」というイメージは持っていても、彼らの特徴や考え方にきちんと目を向けたことはあるでしょうか。本記事では、Z世代の特徴と、Z世代の仕事や働き方に対する考え方について解説し、彼らとともに働く上でのヒントをご提供します。

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Z世代の特徴

Z世代の特徴

まずは、改めてZ世代の特徴について見てみましょう。

デジタルネイティブ

既にインターネットやスマートフォンなどのデジタルツールが浸透した世の中に生まれたZ世代。幼い頃からデジタルツールが身近にある環境で育ってきた彼らは、当たり前のようにデジタルツールを使いこなします。「分からないことがあったらまず検索する」「タブレットや電子教材を活用した授業を受ける」「オンライン上で友達と気軽にコミュニケーションを取る」など、デジタル時代に適した生活スタイルを築いています。

SNSネイティブ

Z世代はデジタルネイティブであると同時に、SNSネイティブと言うこともできます。彼らはさまざまなSNSを使って友達とコミュニケーションを取り、写真や動画を共有することで自分を表現します。SNSを通じて世界中の情報を手に入れ、流行やトレンドを把握し、他者とのつながりを広げていくのも特徴です。また、SNSならではのリアルタイムでのコミュニケーションも得意としています。マスメディアやCMよりも、SNSでフォローしているインフルエンサーや口コミに影響を受ける傾向があるとも言われています。

環境や社会課題への関心

環境や社会課題への関心が高いことも、Z世代の特徴です。SNSを通して遠く離れた海外で起こっている問題をリアルタイムで知ることができたり、有名人による環境や社会課題についての発信を受け取れたりするなど、環境や社会課題を「自分ごと」として捉えやすいことが、関心の高さにつながっているのだと考えられます。SDGs、環境問題、貧困、格差などの社会的な課題に対して興味を示し、自らも情報を拡散するなどの方法でアクションを起こすケースもあります。

コスパ重視・タイパ重視

Z世代はコスパ(コストパフォーマンス)とタイパ(タイムパフォーマンス)の両方を重視する傾向にあります。Z世代の多くがお金に対する不安を抱えており、何かを購入する際も、値段に対して内容や価値がいかに充実しているか(コスパ)を重視します。また、近年さらに注目されているのが「タイパ重視」の傾向です。タイパは、時間に対する内容や価値の充実度を重視する考え方です。情報にあふれた環境で育ってきた彼らは、限りある時間をいかに使い、効率的に情報を得られるかを常に考えています。例えば、動画を倍速視聴したり、他のことと並行して「ながら視聴」したりするなどの行動を取ることも、タイパ重視を象徴しています。

多様性の尊重

Z世代は異なる文化やバックグラウンドを尊重し、多様性を大切にする傾向があります。彼らは世界中の情報にアクセスできるため、様々な価値観や文化に触れる機会も豊富です。これにより、考え方や生き方に柔軟性を持ち、他者の意見を受け入れる姿勢が自然と備わっているのだと考えられます。

本質的な良さ>ブランド

Z世代は有名ブランドよりも、商品の実用性やクオリティに重きを置く傾向があります。彼らは広告上のイメージだけに左右されず、実際の製品やサービスの評価に注目しています。また、個性的でオリジナルな商品であるか、自分が本当に気に入った商品であるか等を重視して商品を選ぶ傾向もあります。

現実主義

不況などの不安定な社会を生きてきたZ世代は、冷静で現実的な考え方を持っていると言われています。どちらかというと、リスクを冒すことよりも安定性や現実の生活を重視する傾向があります。ただし、現実的な視点を持ちながらも、自分の興味や情熱を大切にすることで、自己実現を追求する姿勢が見られるのも特徴です。

Z世代の仕事や働き方に対する考え方

Z世代の仕事や働き方に対する考え方

先に述べたような特徴をもつZ世代。Z世代ならではの価値観は、仕事や働き方に対する考え方にどのように影響しているのでしょうか。次に、Z世代の仕事や働き方に対する考え方について説明します。

ワークライフバランス重視

Z世代は、仕事とプライベートのバランスを重視しています。「仕事最優先で、自分のプライベートが犠牲になってしまう」という状況を好みません。そのため、過度な労働や残業、過密スケジュールを避ける傾向があり、自分の時間を大切にすることを意識しています。仕事だけでなく、家族や趣味、自己成長にも時間を割り当て、充実感や幸福感を追求します。企業選びの際には、残業の少なさ、休みの取りやすさ、男女ともに育休取得率の高さなども重視しやすい傾向にあります。

柔軟な働き方を求める

ワークライフバランス重視に加えて、ライフスタイルが変化しても働きやすい環境を好むのがZ世代。定時やオフィスに拘束されるよりも、より柔軟な働き方を望む傾向があります。例えば、テレワークやフレックスタイム制、リモートワークなど、自分のペースに合わせて働ける環境を求めています。Z世代の中でも20代前半の社会人は、新型コロナの影響で、学校の授業や企業のインターンシップ、研修まですべてリモートだったため、対面をほぼ経験できなかった人も多いといいます。そのため、必ずしも「リモートワークで働きたい」というよりは、対面やリモートといった様々な働き方を自分のライフスタイルに併せて柔軟に取り入れられることが望まれているのかもしれません。

1つの職場に固執しない

「新卒入社した会社に一生勤め続ける」。この考え方は、Z世代には当てはまりません。一つの職場に固執せず、多様な経験を求める傾向があります。転職で職場を変えることや、本業を持ちながら第二の活動でキャリアアップを図る「パラレルキャリア」への関心も高い傾向にあります。彼らは複数の企業や業界での経験を重ねることで、幅広い視野とスキルを身につけようとします。また、異なる職場での経験により、新たな発見や成長を期待します。転職やプロジェクトベースの仕事に対しても積極的であり、自己実現を追求するために選択肢を広げることがあります。幅広い経験を積むことで、自分のキャリアや人生を豊かにすることを目指しています。

スキル習得に積極的

Z世代は、自己成長とスキルアップを重視しています。新しい技術や知識を積極的に学び、自分の専門性を高めることに意欲的です。高度な情報化社会において、テクノロジーの進化は速く、新しい職業やスキルが次々と生まれています。それに対応するために、継続的な学習やトレーニングを通じて自己啓発を行い、変化の激しい社会に対応しようとします。まさに、今注目のリスキリングを積極的に行っているともいえますね。スキルの習得や知識の拡充を通じて、将来のキャリアに対応する準備を進めているのです。先に述べたように、一社にとどまらない働き方が当たり前と考えている彼らは、自分のスキルアップを会社任せにするのではなく、自ら主体的にスキルや知識習得をしています。

効率性を重視

デジタルネイティブであるZ世代は、仕事においても効率性を重視します。従来時間がかかっていた仕事を、デジタルツールやテクノロジーを活用することで効率よくこなし、生産性を高めようとします。仕事に時間をかけることが評価に値するとは考えておらず、仕事の成果を重視します。ただやみくもに仕事を進めることよりも、限られた時間の中で成果を最大化するために努力します。効率的な働き方により、仕事とプライベートの時間をより有効に使い、自己成長やリフレッシュの時間を確保しようとします。

誰と一緒に働くかを重視

Z世代は、職場環境やチームメンバーとの相性を重視する傾向があります。彼らは友人・仲間との連帯感を大切にしており、企業選びの際にも、一緒に働くのがどのような人達か、良好な人間関係が築けそうか、という観点で職場の雰囲気をチェックしています。また、自分と共感できる仲間や、アイデアを出し合える環境で働きたいと考えます。コミュニケーションや協力を重視し、個々の個性や特性を尊重する傾向があります。

Z世代と働く上でのポイント

Z世代の仕事や働き方に対する考え方について、どのように感じられましたか。Z世代よりも上の世代の方にとっては、「自分の10代20代の頃と全然違う」「デジタル社会で育ってきた世代ならでは」と感じられるかもしれませんね。次に、このようなZ世代の人達と一緒に働く上でのポイントを見ていきましょう。

オープンコミュニケーション

Z世代はSNSなどのコミュニケーションツールを使って情報共有を行うことに慣れています。情報社会を生きてきた彼らは、オープンで透明性のあるコミュニケーションを重視します。逆に、本来公開されるべき情報が隠されることに不信感を抱きます。上司や同僚ともオープンにコミュニケーションを取り、意見の相違があっても対話を通じて理解し合いたいと考えています。オープンに闊達な意見交換を行うことが、組織やチームの成果向上に繋がると考えています。

プライバシー重視

Z世代は個人のプライバシーに敏感です。デジタル時代の進化と共に生きてきた彼らは、個人情報の保護やデータプライバシーの保護の重要性を認識しています。自分のプライバシーな情報の取扱いに対しても慎重な考え方を持っている人も多いです。職場においても、個人情報や個人的な話題は慎重に扱われるべきであり、過剰に自分自身の情報を開示することはありません。彼らとの信頼関係を築くには、過剰にプライバシーに踏み込むことなく、個人のプライバシーやプライベートな時間を大切にする配慮が必要です。

平等・合理性

Z世代は、論理的な意思決定を好み、客観的な根拠やデータを重視して行動する傾向にあります。また、職場での待遇や評価については、性別や人種、年齢によらず公平な扱いを求める傾向があります。多様性を尊重し、能力や実績に応じて評価される職場環境を求めています。感情に基づいた決定よりも合理的な決定を重視しているので、仕事の評価や昇進、報酬などの待遇面についても、明確な基準を示し、公平かつ合理的な決定を行うことが彼らの納得感に繋がります。

個々の価値観の尊重

Z世代は情報社会の中で、さまざまな価値観に触れながら生きてきた世代。そのため、ひとり一人の価値観も一括りにはできず、非常に多岐にわたります。それらを尊重し、多様性を受け入れる姿勢が企業には求められます。さまざまな価値観の人が一緒に仕事をするということは、その分意見や考え方の違いに直面することもあるでしょう。それでも、個々の強みや多様な視点を活かし、より良い意思決定や問題解決につなげることができたり、多様な価値観からうまれる創造性やイノベーションを起こすことができたりするなど、メリットも沢山あります。

信頼関係の重視

Z世代は信頼関係を重視し、チームメンバーや上司との信頼関係を築くことが、彼らにとっての「働きやすさ」にも直結します。信頼関係がある環境では、コミュニケーションが円滑に進み、意見をオープンに交換することができます。これにより、問題解決や意思決定プロセスがスムーズに進み、組織全体の効率も向上します。

傾聴する姿勢

Z世代は自己表現が得意な一方で、他者の話を聞くことも大切にしています。職場内でのコミュニケーションにおいても、傾聴を意識して相手の話に耳を傾ける姿勢が大切です。傾聴を通じて相手を尊重している姿勢を作ることで、意見交換や問題解決が円滑に進み、職場のコミュニケーションもより円滑化します。

目的や背景の共有

Z世代は、意味や目的を理解した上で仕事に取り組みたいと考えています。仕事の背景や目的を理解することで、その仕事に対するやる気やモチベーションを高めることができます。チームにおいては、目的や背景が共有されることで、各メンバーが自らの役割や貢献を把握し、より一体感を持って働くことができます。目的や背景を共有することは、チームの一体性を高め、目標に向けた取り組みを効果的に進めるためのにカギなるでしょう。

Z世代目線での”働きやすい環境”を整える

「柔軟な働き方を重視する」の部分でもお伝えしたとおり、働き方の柔軟性やコミュニケーションを重視するZ世代。テレワークやフレックスタイム制、リモートワーク、週休3日制の導入など、彼らが自分らしいキャリアや働き方の選択ができる制度などを整えることが大切です。また、職場の雰囲気作りやツール導入するなど、コミュニケーションを取りやすい環境を作ることも大切です。

Z世代の採用ポイント

Z世代の採用ポイント

Z世代を採用する上では、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。彼らの特徴を踏まえたうえで、ご説明します。

SNS・動画の活用

Z世代採用のポイントの一つ目は、彼らが主な情報収集源としているSNSを採用活動にも活用することです。SNS上でスタッフ募集の投稿をしたり、動画投稿サイト上に自社の仕事紹介動画や社員インタビュー動画を公開したりするなど、様々な方法があります。SNSの中には、個人の興味関心に応じたコンテンツ表示をする仕組みをもつものも多いため、日頃から自社の商品を使用しているファン層や勤務地の近隣エリアを生活圏にしている層など、より自社に興味を持ってくれそうな層へのアプローチも可能です。Z世代が企業に興味を持つきっかけを作り出す上で、SNS・動画の活用は、もはや欠かせないものとなりつつあります。

積極的な情報開示

Z世代は情報にアクセスする能力が高く、企業に対しても情報の透明性を求める傾向があります。企業は採用情報や給与体系、キャリアパスなどについて、積極的に情報を開示することが重要です。透明性のある情報開示は、Z世代に対して企業の魅力を伝えると共に、信頼関係の構築にも繋がります。また、社内の雰囲気や社員の声をリアルに伝えることで、Z世代が自分に合った職場を選ぶ参考になります。

オープンな意見交換の場を持つ

Z世代はコミュニケーションにオープンさを求め、自分の意見を率直に伝えることが好きです。企業は求職者との意見交換の場を設けることで、彼らの意見や考えを理解し、より良い採用活動を進めることができます。オンラインセミナーや交流会、オープンな採用イベントなど、カジュアルな雰囲気で相談しやすい場を提供することが重要です。また、採用面接においても堅苦しさを排除し、自然体でのコミュニケーションを心掛けることで、Z世代との相互理解を深めることができます。

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Z世代の理解は、Z世代の戦力化への第一歩!

「Z世代との接し方がわからない」
「Z世代とのコミュニケーションがうまくできない」
「Z世代の育成・指導方法に困っている」
「Z世代の新入社員がすぐに離職してしまった」
このような課題や悩みを抱えている企業の人事・採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

しかし「自分とは世代が違うから仕方がない」と、これらの課題や悩みをそのまま放置しておくのは危険です。本記事の冒頭でもお伝えしたように、企業にとってZ世代はこれからの企業活動の主力となっていく人達。Z世代の価値観や仕事観を理解し、「彼らが持っている力を最大限に発揮して活躍できる職場とは?」と考え行動に移すことが、企業の将来的な発展へと繋がっていくのです。

本記事では、Z世代とともに働く上での企業の課題・悩みの解決の最初の一歩として、Z世代の特徴や、彼らの仕事や働き方に対する考え方についてご紹介してきました。本記事で取り扱ったのは、一般的な傾向であり、もちろんZ世代の間でも考え方や価値観には個人差があります。まずは、Z世代全体の特徴を知ることで、その先にいる個々人を理解するための一つの材料にしていただければと思います。

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