採用トレンド
2024.12.06更新
アルバイト採用単価とは?平均値や削減する5つの方法を紹介
「アルバイトの採用単価ってどれくらいが妥当なの?」
労働人口減少が問題とされる現在、アルバイトの採用も難しくなってきています。
アルバイトの採用単価とは、1人を採用するのにかかる費用のことです。
アルバイトの採用単価は業界やエリア・時期により異なりますが、現状の自社の採用手法を見直すことで削減できます。
「削減できるといわれても、自社の採用単価はすでに適正だから大丈夫!」
何年も前の代理店からの見解で、上記のように考えている採用担当者の方も多いのではないでしょうか。求人市場は変化していくため、過去と同じ物差しで測っていると無駄な予算がかかっている可能性が高いです。
この記事では約30年お客様のアルバイト採用支援をしてきたノーザンライツが、アルバイト採用単価の平均値や、削減するコツなどを紹介します。
アルバイトの採用単価とは
アルバイトの採用単価とは、1人を採用したときにかかった費用を指します。
採用単価は求人媒体費の効果がどれだけあったのを判断できる指標です。一般的に採用単価が安いほど費用を効率よく活用できたといえます。
たとえば10月~12月の間に20万円かけて5人採用した場合、採用単価は4万円です。
採用単価は求人媒体の見直しや、求職者への訴求方法などを改善するひとつの指標となります。毎月の採用費用とともに、採用単価がどれだけかかったのか定点観測できると望ましいです。
採用コストとの違い
1人を採用するときにかかる金額を指す採用単価に対し、採用コストとは採用活動全体でかかった費用のことです。採用コストは「内部コスト」と「外部コスト」に分けられ、概要は以下のとおりです。
【内部コスト】採用担当者の人件費・選考会場のレンタル費・候補者の交通費
【外部コスト】求人媒体掲載費・採用代行費・エージェントに支払う紹介料
採用コストは内部・外部とそれぞれ計算をし、可視化すると削減できる項目が見つかりやすくなります。
ここまで採用単価と採用コストとの違いを説明しました。それではアルバイトの採用単価は、どれくらいが妥当なのでしょうか。
次に企業様のアルバイト採用支援をしているノーザンライツが、実際の採用単価を用いて見解を紹介します。
【独自分析】アルバイト採用単価の平均
この見出しではアルバイトの採用支援をしているノーザンライツが、実際のお客様の事例を用いてアルバイトの採用単価・平均値を紹介します。
今回紹介するアルバイトの採用単価は、以下の業種です。
・飲食業
・給食サービス業
・小売業
・物流業
・介護業
飲食業界のアルバイト採用単価
飲食アルバイトの2023年10月~2024年9月採用単価は、毎月3万円~8万円※で推移していました。
※今回の事例は月間採用費:300万円~700万円、月間採用人数:100人~150人
採用単価はエリアや採用予算によって異なりますが、全体の傾向は以下の通りです。
・採用単価は12月~2月に吊り上がり、4月~8月は低めの水準で推移
・年単位での平均値:5万7千円
また月単位で媒体費別に紐解くと、Indeed PLUSの予算が全体の半分を占めていました。その他はバイトルなどの掲載課金型や、短期バイト募集のギガバイトなど時期に応じて採用予算を割り振っています。
採用単価で注目する点は、応募数に対しての採用数の割合です。今回の事例では、応募数に対する採用数が9%でした。飲食業はタイパ重視の学生アルバイトの応募が多いため、複数の求人に応募し一番選考がスムーズだった企業を選ぶ傾向があります。採用単価を下げるには応募者対応のスピード感が重要です。
給食サービス業のアルバイト採用単価
給食サービス業のアルバイトの2023年10月~2024年9月採用単価は、毎月3万円~6万円※で推移していました。
※今回の事例は月間採用費:1000万円、月間採用人数:約400人
年単位での平均値は4万です。
月単位・媒体費別でみると、Indeed PLUSとともに、主婦(夫)の採用ができるしゅふJobを利用している傾向がありました。
給食サービス業は、勤務時間が日中になるため主婦(夫)にターゲットを絞った採用活動が必要です。
自社の勤務時間によって働く層を検討し、予算をうまく割り振ると採用単価を削減できるでしょう。
小売業界のアルバイト採用単価
小売アルバイトの2023年10月~2024年9月採用単価は毎月1万2千円~8万2千円※で推移しています。
※今回の事例は月間採用費:25万円~800万円 、月間採用数:20人~300人
小売アルバイトは扱う商材が異なるため、企業によって採用単価が大きくぶれます。
今回小売の事例として挙げたお客様は、以下の傾向がありました。
・地方含む全国各地に展開しているお客様:地方の採用が取れにくい影響で、全体の採用単価が上がりやすい。
・全国の中心部に展開しているお客様:アクセスがいい箇所は応募が集まりやすいため、比較的採用単価が安価になりやすい。
媒体別で確認すると、Indeed PLUSをメインで利用していました。Indeed PLUSは採用難易度によってクリック単価が変わる求人配信プラットフォームです。
エリア別で適切な運用をすることで、全体で見たときの採用単価を抑えられるかもしれません。Indeed PLUSについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
物流業界のアルバイト採用単価
物流業界の2023年10月~2024年9月採用単価は、毎月4万円~6万7千円※で推移しています。
※今回の事例は月間採用費:約100万円 月間採用数:約20人
物流業界では、採用エリアによって採用単価に差ができる傾向があります。たとえば同じ採用予算を使っても、アクセスのよい勤務地と悪い勤務地で採用単価が2倍に跳ね上がった求人がありました。
そのため地方の採用であるほど、応募が集まらず採用単価が上がると考えておくとよいでしょう。
また媒体費別に紐解くと、掲載型課金の媒体や採用管理システムを中心に複数媒体でバランスよく運用を行っていました。
集まりにくいエリアは、以下の方法がおすすめです。
・エアワーク(採用管理システム)とIndeed PLUSを連携して自動アプローチ機能を活用
・人気エリアの過剰な求人費用をカットし、ジオターゲティング広告で地方エリアに絞って求人掲載
介護業界のアルバイト採用単価
介護業界の2023年10月~2024年9月採用単価は、毎月7.5万円~29.5千円※で推移しています。
※今回の事例は月間採用費:約70万円 月間採用数:7人
介護業界は常に人手不足の状況が続いているため、採用が難しい傾向です。介護業界の採用単価が上がる原因は以下の2点です。
・求職者が少なく、求人を見てもらえない
・条件で他社に人材を取られる
介護業界は、4月・7月・12月に比較的求人数が落ち込みます。そのため他社の動きが鈍い時期に狙って採用予算を投資することで、採用単価を抑えられるかもしれません。
また直近の人手不足には、タイミーの活用がおすすめです。
タイミーは介護職の資格を持ったワーカーに直接アプローチができるうえ、長期ワーカーとしての引き抜きができます。介護職のタイミー活用方法を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
採用単価と採用コスト(予算)の関連性は少ない
今回分析した企業様を採用費用別に分析したところ、採用単価と採用コスト(予算)の関連性はありませんでした。採用単価は業界・募集エリアが大きく影響するため、自社が置かれている状況に応じて目標の採用単価を設定する必要があります。
とはいえ採用の予算は限られていますよね。「自社の採用予算で、応募効果を上げたい」「採用単価の定点観測をする余裕がない」という方は、弊社のOSR(ワンストップリクルーティング)をご検討ください。
自社の採用単価は適正?弊社サービスOSRのご紹介
ノーザンライツでは貴社の採用状況に応じて、適切な媒体選定・求人原稿の作成・定着支援を行っています。
「採用のぜんぶ」をご支援する【OSR】については、以下のフォームよりダウンロード可能です。
アルバイトの採用単価を削減する5つの方法
アルバイトの採用単価を削減する方法は、以下のとおり。
・求人媒体の見直しを行う
・リファラル採用を活用する
・在職中のアルバイトの定着率を上げる
・SNSを活用する
・採用代行を利用する
各方法について、詳しく紹介します。
求人媒体の見直しを行う
求人媒体の見直しによって、採用効率が上がりアルバイト採用単価を削減できます。
求人媒体によって、求職者層が異なるためターゲットに合わせて使い分けると効果的です。ターゲットが合わない求人媒体を利用していると、応募が集まらなかったりアンマッチにより辞退率が高くなったりします。
なお弊社で非正規雇用従事者562名に実施したアンケートでは、20代・30~50代・60代ともにIndeedの利用意向が一番高いとわかりました。
▼年代別Indeed PLUSを利用したいと思う割合
・20代:52.29%
・30~50代:46.32%
・60代以上:36.28%
IndeedはIndeed PLUSに連携すると、求職者の約7割にアプローチができます。まだ利用したことがなければ、一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。
リファラル採用を活用する
リファラル採用とは、在職中のスタッフに求職者を紹介してもらう採用方法です。
リファラル採用の費用は、紹介する側とされる側に対してギフト券などのお礼のみです。リファラル採用は、求人媒体と比較して採用単価を抑えられるほか、実際に働いている人の話を聞いた上で働くためミスマッチを防げます。
在職中のアルバイトの定着率を上げる
アルバイトの定着率を上げると、新たに採用する必要がなくなり採用単価を削減できます。
たとえば採用難易度が高い地方の店舗では、採用単価が上昇する傾向にありますよね。困難店で離職が起こってしまうと、新たに莫大な採用費用が必要となり、全社の採用単価が上がります。
上記のような悪循環を防ぐためには、在籍中のアルバイトの定着率が重要です。
さらにアルバイトの離職は新たな人材を確保する費用・手間だけでなく、業務効率を下げてしまいます。アルバイトが離職する原因として、よくあるのが「人間関係の悪化」です。
コミュニケーションが自然ととれる仕組みづくりにより、在職中のアルバイトが働きやすい環境を提供できます。
アルバイトの定着率を上げたい方は、以下の記事をご覧ください。
SNSを活用する
SNSを活用すると自社の認知度が上がり、採用単価の削減が期待できます。
求人広告での採用活動と比較してSNSは、これまでアプローチできなかった潜在層へ訴求可能です。SNSでの採用活動でかかるコストは、人件費のみのため求人広告よりも採用単価を抑えられます。
具体的な発信内容は、働く様子やまかないなどの福利厚生を発信するなどです。職場の魅力が伝わるようにSNSを活用していくとよいでしょう。ただしSNSでの採用活動は、結果が出るまでに時間を要します。SNSなどを活用した採用活動は、以下の記事をご覧ください。
採用代行を利用する
採用代行を利用すると、専門的な視点から適切に採用予算を提案してもらえるため採用単価を抑えられます。採用代行で任せられる範囲は会社によって違いますが、一般的に以下の内容を代行できます。
・採用ターゲットの検討
・媒体選定・予算の提案
・採用計画
・採用実績の振り返り・改善
上記のようにターゲットにあった採用手法で採用活動ができるため、効率よく採用活動を進められます。
アルバイト採用単価の課題は【コンサル料0円】ノーザンライツにご相談ください
株式会社ノーザンライツは、アルバイト採用から定着まで伴走する形でご支援可能です。弊社はサービス業様を中心に、アルバイト・中途採用のご支援をさせていただいております。
ノーザンライツに依頼するメリット
ノーザンライツに依頼するメリットは、以下のとおりです。
・コンサル料0円!必要な費用は媒体利用料のみ
・お客様の課題・ターゲットに応じた求人媒体選定
・運用のサポート・改善点の提案が可能
「採用単価は今より抑えられる?」「採用の課題はあるが、どこから手を付けたらいいのかわからない」と疑問に思っている方は、ぜひ弊社のサービス概要をご覧ください。
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まとめ
採用単価とは、1人の採用にかかった金額のことです。
採用単価は業種やエリア・採用規模によって異なります。一般的に地方などの応募が集まりにくい地域は採用単価が高くなり、中心部は安くなる傾向です。
またエリアによって応募数に偏りができると、無駄に採用費がかかっている場合があります。
採用単価を削減する方法は以下のとおり。
・求人媒体の見直しを行う
・リファラル採用を活用する
・在職中のアルバイトの定着率を上げる
・SNSを活用する
・採用代行を利用する
採用単価を抑えて、既存スタッフの研修コストや自社のブランディングに充ててみてはいかがでしょうか。
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